1.本事業の趣旨
草津町内の小中学校の児童生徒に、温泉への感謝を手紙で書いてもらい、子供 たちに、温泉のあたたかさ、温泉を守ってきた人々のあたたかさ等を再認識して もらい、もって、郷土愛等を一層深めてもらうことを目的とします。
2.事業の概要
- 草津町の小中学校の児童生徒に対し、当クラブより切手を配布し、便箋1枚に「世界一美しい温泉への感謝の手紙」を書いてもらう。
- 切手代金は当クラブが負担させていただきます。便箋、封筒についても、当クラブでご用意いたします。
- 児童、生徒に配布する”お願い文”は末尾添付の通りです。
- あて先は、当クラブ事務局の住所地とします。(先生方に事務的ご負担がかからないようにさせていただきます。)
- 冬休みか春休みの宿題と一緒に、児童生徒にお渡しいただければ幸甚です。
- 回収された「手紙」は、教育長、小中校長、当クラブ役員、その他にて拝見し、全員の意見の上、感動的だった手紙を表彰したいと存じます。
- 可能であれば、1冊の冊子にまとめたいと考えております。
- そして、この「手紙プロジェクト」が継続していければ何よりと考えております。
3.予想される成果
- 教育委員会、学校、地域が一体になって活動することによって、自分たちが立っている足元を見つめ、草津温泉のすばらしさを再確認できること。
- スマホと違って手紙のよさを理解できること。夏目漱石の小説のほとんどが、そのクライマックスは手紙です。
- ワ-プロと違い、手書きの手紙のよさを知ることができること。江戸時代の奉行所では、どんな顔つきをしているか、どのような字を書くか、この2点だけで採用を決めていたという記録があります。また、それだけで、うまく行っていたそうです。
- なかには、便箋を知らない、封筒に糊付けしたことがない、切手を貼ったことがない、そのような子供もいるかもしれません。子供たちにとっても、良い思い出になること。
- 表彰された児童生徒の中には、文筆家を目指そうとする子供も出てくるかもしれません。スポ-ツ以外での表彰は、いまの時代にあって非常に大切と思われること。
4.当クラブの基本姿勢
- 先生方に負担をおかけしたくございません。そうならないように配慮させていただきます。
- 子供たちの学業の時間の邪魔をしたくありません。そうならないよう、原則として「世界一美しい温泉への感謝の手紙」は、便箋1枚以内とします。
- 巷間言われるように、子供たちは未来からの留学生です。子供たちは社会の宝です。子供に色々な経験をさせてあげることができるのは、私たち大人しかいません。
- 教育とは、「それをする前と、それをした後で、その人が変わる。」ということだと愚考します。
- 今回の事業がその一助になれば幸いです。
- 難解なものを平易にする作業が教育であるとも考えます。たしか、志賀直哉が、どこかで、「きょうは時間がないので、ハガキでなく手紙を書きます。」と言っています。1枚にまとめるということは、難解なものを平易にする能力が求められます。
- このことも、子供たちにとってすばらしいことだと存じます。
- 私たち大人も、今回の子供たちからの手紙を読んで、驚くことがきっと多いと思います。裸の王様ではありませんが、子供の目は正直です。子供たちから学ばせていただきたいと思っております。
以上