ガバナーメッセージ

2022-23年度  国際ロータリーのテーマ

2022-23年度

国際ロータリー
第2840地区
ガバナー 中野正美 

ジェニファー・ジョーンズ2022-23年度RI会長は言っています。
 ロータリーの基本は『ロータリーの中核的価値観』、『ロータリーの目的』、『四つのテスト』で不変のものです。しかし変化をしつづける国際社会や地域社会のニーズに適応するための能力をロータリーは備えなければなりません。DEI(Diversity多様性 Equity公平さ・ Inclusionインクルージョン)へのロータリーのコミットメントでも述べられているように、私たちは、持続可能な良い変化を生むために、人々が手を取り合って行動する世界というビジョンの実現には、DEIを培うことが不可欠であると理解しています。

   そして2022-23年度年次目標
 優先事項1.「より大きなインパクトをもたらす」
 優先事項2.「参加者の基盤を広げる」
 優先事項3.「参加者の積極的なかかわりを促す」
 優先事項4.「適応力を高める」
  を掲げています。

 会長テーマはImagine Rotaryです。
 私たちの奉仕活動のインパクトで私たちの夢がかなった時のことを想像してみてください。誰でも夢を見ます、しかし行動を起こさなければ何にもなりません。私たちには行動を起こす責務があります。

 ロータリークラブは何故 創造されたのでしょうか? ポール・ハリスが仲間とクラブを作って各人の事務所で例会を持ち回ったことは、ロータリアンなら誰でも知っています。ポール・ハリスをそのような気持ちにさせたのは何だったのでしょうか。彼自身は「さびしかったから」と答えていますが……。
 Paul Percy Harrisは1868年4月19日、米国ウイスコンシン州ラシーンで誕生しました。事情があって、育ったのは祖父母の家でした。敬虔なキリスト教徒の祖父母は、毎週日曜日には教会の礼拝に出かけ、牧師から聖書の教えを聞いて、献金をして、教会員と交流の時を持ちました。ポール・ハリスも日曜日には祖母とともに教会に出かけていたそうです。ここにロータリークラブの発生母地があると思います。週一回の礼拝(例会)、月極めの献金(年会費)や会堂(例会場)での献金、中でも誕生・結婚・創立そのほか人生の中での出来事に対しての感謝献金(ニコニコボックス)もそうです。

 ロータリーの公式標語は
 『超我の奉仕』 (Service Above Self)
 『最もよく奉仕する者、最も多く報いられる』です。
  (One Profits Most Who Serves Best)
 Serveという言葉は「仕える。尽くす。隣人・他者のために仕事をする、奉仕する」という意昧の動詞です。
 「最もよく奉仕する者、最も多く報いられる」と言葉を残した、A.シェルドンもドイツ系移民の流れをくむ人物で、やはりキリスト教徒だったようで、奉仕することの喜びも、子どものころから教えられ、育まれていったのではないでしょうか。

 仏教にも似たような意味の言葉があるようです。「行(ぎょう)」の一つに「布施」があるそうです。布施の「布」は分け隔てなく、「施」は文字通りほどこすという意味です。「布施」は、ほどこした人の方が幸せな気分になり、与えられた人よりも与えた人が幸せになる。身近な奉仕によって、自己を高めることができるとともに、世の中の人々を豊かにすることができるというものだそうです。
 同じような意味を持つ言葉はイスラム教やヒンドゥー教、ユダヤ教にもみられるそうです。「奉仕」は人類共通の「業(わざ)」ではないでしょうか。

 2022-2023年度の地区スローガンを
 「みんなのロータリー、みんなでロータリー、さあ!奉仕に出かけよう」とさせていただきました。

 私たちは5つの中核的価値観(親睦・高潔性・多様性・奉仕・リーダーシップ)を基に活動します。
1.「親 睦」 例会に出席して仲間との交流を楽しみましょう。
2.「高潔性」 常に自分を振り返り、道に外れていないかどうか考察しましょう。
3.「多様性」 それぞれの立場を理解し、考え方を尊重しましょう。
4.「奉仕」 隣人のためになること、社会のためになることをしましょう。
5.「リーダーシップ」 仲間と業を成すときは傍観者ではなく、率先して参画、行動しましょう。

さあ!例会が済んだら社会に出かけて行って奉仕をしましょう。

2022-2023年度地区運営について

くはじめに>
 新型コロナウイルス感染症が猛威をふるう現在は、当初よりも感染力が何倍も強力な変異ウイルスが主流になってしまいました。しかし2020年春のダイヤモンド・プリンセス号騒動のころからすると感染対策はより国民に周知され、衛生資材も豊富になって、大人は社会活動が、学生・生徒・児童は勉強や学校生活が可能になってきています。そうかと言って「コロナ前」の生活や社会情勢に戻るかというと疑問が残ります。ある人は現在の生活・社会の変革は、いわゆる18世紀半ばから19世紀にかけての『産業革命』に匹敵するものだと言っています。ニュー・ノーマルという言葉が使われるように、社会や生活様式が変わるところが出てくるでしょう。ロータリークラブの活動も例外ではないかもしれません。しかし変わらないものは人と人の繋がりです。WEBを使ったMEETINGも利用されるかもしれませんが、やはり基本は対面して顔を見て話しをする事の重要性は皆さんが理解している通りで、情報量からして何倍も違ってきます。きっちりとした感染対策をしながら可能な限り対面でいろいろな企画を行って参りたいと思います。


重点項目

1.

若い人を率先して勧誘する。
各クラブそれぞれの伝統を継続させるために若い力が必要です。
地区のホームページや各クラブのホームページを若い人に見てもらえるようにする。一人一人が入会申込用紙を数枚は常にカバンの中に入れて携行する。
 
 
2.
一人一人がロータリーの宣伝マンです。
公共イメージ委員会だけではありません。ロータリークラブの奉仕活動がどのように行われているか、分かりやすく広報活動する。
自分が入会の勧誘されたころ、ロータリークラブに抱いていたイメージを払拭するのにはどうしたらよいでしょうか。
SNS・テレビ・新聞などを使って度々一般市民の目に触れるようにする。
 
 
3.
ロータリー財団補助金を地区内すべてのクラブが活用する。
複数のクラブでの合同事業も検討する。
 
 
4.
マイロータリーの登録を更に促す。
My Rotaryからはロータリーの素敵な情報が引き出せます。
ロータリークラブについて知ることができます。「ロータリーの友」から得られる情報と並行して活用すると、より効果があがります。
小額から容易にできる自動引き落としの寄付も可能です。
 
 
5.
45クラブ全てで地球環境問題を考えた奉仕プロジェクトを一つ以上考えて実施していただきたい(合同でも可)。プラスチックごみを含めたごみ減量化の方法について、フードロス(食品の無駄など)についてなど独自の取り組みを期待します。
 
 
6.
IMのテーマは「環境の保全」について取り上げていただきたい。
 
 
7.
各クラブでSDGsフォーラムを開催していただきたい。ロータリー財団の7つの重点分野と重なる部分がたくさんあり、奉仕活動のきっかけが見つかるのを期待します。
 
 
8.
数値目標
・会員増強 各クラブ会員純増1名以上
・寄付 ロータリー財団 年次基金 一人150ドル以上
               ポリオプラス 一人30ドル以上
               米山記念奨学会 一人16,000円以上

Imagine Rotary そして行動しよう。まさに「さあ!奉仕に出かけよう」です。


 

中野正美ガバナー事務所